生きた化石!深海の鮫ラブカ

Posted by s40080 on 17 四月, 2008 11:54

 先日1月21日(日)、淡島近くの港で変わった形の巨大な魚がいるとの連絡があり、そこで巨大な「ラブカ」を捕獲しました。 ラブカとはカグラザメ目ラブカ科の魚で、サメの仲間です。ラブカは全世界の海洋に局所的に分布が見られるサメですが、通常想像されるサメとは違った点があります。歯はフォークのような形、鰓孔が6対(通常のサメの仲間は5対)、背鰭は1つで体は細長いなどの特徴があり、これは古生代に生きたサメの祖先によく似ているのでシーラカンスと同様に「生きた化石」などと呼ばれています。 淡島ではここ10年間で2度目の捕獲となります。今回捕獲したラブカは全長160cm、体重7.5kgのメスでした。生きたまま捕獲できたため、数時間の間は海の中を泳いでおり、当館では初めて泳いでいるラブカの姿を映像に収めることに成功しました。ラブカは通常水深600m付近で生活しているといわれていますが、水温の低下するこの時期にはこのような深海性の生物が表層近くに上がってくることがあります。そこへ風や海洋の対流の影響で海面まで上昇したと考えられますが、詳細については不明です。 淡島水族館内では、ラブカについての「パネル展示」「未公開動画」を実施していますので是非御来園下さい。

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